電解水の取説コラム
コインランドリーと電解水
「コインランドリー」と「電解水」と聞いても繋がらないのではないかと思われる方が多いと思われますが
実際最近の「コインランドリー」では「電解水」を使用した洗濯機が増えてきています。依然言われていた“電解水は洗濯には使えない”は過去の話なんです:-)
ではなぜ電解水は洗濯には使えないと言われていたのでしょうか。
電解水の洗濯転用の問題点と解決策
「除菌・消臭」の酸性電解水(次亜塩素酸水)と「洗浄」のアルカリ性電解水という効力を知っている方なら洗濯に…と考えうることではありますが
「電解水」の生成方法、成分に問題がありました。
まず第一に電解水とは…
“ 水道水や薄い塩化ナトリウム(NaCl)などの塩化物イオン(Cl–)を含む水溶液を弱い直流電圧で電解処理して得られる水溶液の総称です。
装置や電解条件などの違いにより色々なものがつくられますが、使用目的に基づき、洗浄消毒など衛生管理に使われる殺菌性電解水(強酸性電解水や微酸性電解水などの酸性電解水、次亜塩素酸ナトリウム希釈液とみなされている電解次亜水、ならびに電解製オゾン水)<表1>と、持続的飲用による胃腸症状改善効果が明らかとなっている飲用アルカリ性電解水(アルカリイオン水)とに大別されます。 ”
一般社団法人 機能水研究振興財団HP「電解水について」より引用
生成方法などで電解水(次亜塩素酸水)の種別は変わります。(微・弱・強酸性)
とありますが、簡単に言うと従来の1室型電解槽や2室型電解槽では「塩」の成分が混ざる、残留してしまい洗濯はできないのです。当たり前ですが「塩水」で洗濯はできませんよね?
これを除去できるかできないかが「電解水」が洗濯に転用できるかの大きな課題でした。
弊社が取り扱っている株式会社テックコーポレーション製の“3室型電解槽”が実用化されたため「塩」の成分の入っていない電解水を生成することができるようになりました!
分かりにくいかもしれませんがこんな感じです↓↓↓
中央の塩水と両サイドの水の間は成分のみ移動できる隔膜が入っております。
水のみが通る2室と塩水のみが通る1室で“3室構造となっています”
この技術が出来たことにより「塩」の成分を含まない電解水が出来るようになりました!最大の障害を取り除けたからこそ「電解水」の洗濯への利用が可能になったのです^^
ここまでで「コインランドリー」と「電解水」の関係は繋がったのではないかと思います。
通常洗濯と電解水洗濯の違い
「電解水」というと酸性電解水(次亜塩素酸水)に目を向けられがちですが、抗菌力、洗浄能力は酸性電解水(次亜塩素酸水)にはありません。
洗濯分野で一番に効力を発揮するのが
アルカリ性電解水です!
上の図にもありますがアルカリ性電解水は高い「洗浄力」を持った“水”です。
この高い洗浄力を持つアルカリ性電解水を使うことで“洗剤を使わない”洗濯が可能になります!
※強い汚れ、一部の汚れには洗剤が必要な場合もございます。
洗剤を使わないことによるメリットとしては
- 洗剤使用コストが下がる
- 洗剤がないことによるすすぎの手間、排水の汚染が抑えられる
- 常温で十分な効力を発揮するのでボイラー代の節約
- 洗剤カスが出ないので皮膚疾患の方にも優しい
が挙げられ、デメリットとしては「落ちない汚れもある」という点が挙げられますが、その場合は洗剤を使用する場合もございます。昨今のSDGsにも適応しており今後はさらに注目されるでしょう!!!
上記の洗濯フローで考えても、洗剤・除菌剤・柔軟剤と回数ごとの水やお湯でコストはかさむばかりですが、“水自体”が効力を持っているのですすぎは最後の1回になります。
家での洗濯に限ると除菌剤というものは基本的に使いませんが、テレビの某CMでもやっていますが、大事なのは「除菌」であり、それを「専用の薬液」を使わずに行えるので安心して使用できます。
行ってみたことがない方は最近では探さなくても見つかるくらいコインランドリーが増えてきていますので、 一度コインランドリーで洗濯→乾燥が1時間弱で終わるという時短を体験してみてください ^^
そしてもし電解水での洗濯が可能なところであった場合是非一度お試しください!通常の洗濯でも洗剤カスは残っていますが電解水で洗うことによりその残っていた洗剤カスも洗い流せてしまいます!
更には除菌水(酸性電解水)で洗うので洗濯槽も常にきれいな状態での使用ができ、洗剤残りなどが原因のカビなども発生しにくい環境を作れます!
最近のコインランドリー事情
コインランドリーはここ最近急激に増えています。ここ20年ほどで倍増しているのはご存じでしたでしょうか?
このコインランドリーの増加の背景には共働き世帯が増えたことで家事時間の短縮が求められる時代になったことや近年、アレルギーを持つ方が多くなっていることで布団などの大型の物を洗いたい方、亜熱帯のような気候になりつつある日本の環境変化が考えられます。
近年の実際の普及率(ランドリー使用率)は全家庭の5%ほどと言われていますが、欧米諸国の20%超の普及率を考えると様々な環境変化の中で今後の利用率はさらに伸びていくのではないでしょうか?
そんな中通常の洗濯機にも活用でき、アレルギーの一端でもある洗濯カスを低減でき環境にも優しい「電解水」の利用は理想的と言えます!
もちろん上記したようにすべての製品が「洗濯」に利用できるわけではありませんのでしっかりとした知識は必要ですのでわからないことなどあればご相談いただければと思います。
洗濯対応の電解水生成装置のカタログは下記バナーの
電解水衛生環境システム守る水洗濯特化Ver.
よりダウンロードできます:-)
併せて「最適な電解水装置の見つけ方」もダウンロードいただくとさらに基本から「電解水」を知っていただけます!おススメです(‘ω’)ノ
日本発祥の技術だからこそ
このように昔からある技術(電解水)ではあるけど他の物への転用はなかなか検証が足りなくできなかったものが多い中、新型コロナウイルスでやっと名前を知っていただけるようになった「酸性電解水(次亜塩素酸水)」ですが
少しずつ皆様に認知していただけており嬉しい限りです。
弊社としましても常々申し上げておりますが環境に対しても、昨今の感染対策にしても救世主になれると思っております!
今までの農業・医療・福祉の現場から食品・洗濯・温浴施設・一般家庭・オフィスの衛生管理にと、専門的な場所での使用から我々一般消費者の身近なところにまで裾野が広がってきております。
もともと電解水は日本で生まれたものなのですが、 残念ながら諸外国の方々の方が「電解水」の優位性、利便性をよく知っており使用にも寛容ですぐに取り入れられております。
日本ではなぜか新参者は嫌われるというか、どこかの大きな邪魔があるのか進んで使われてはいませんが、場所場所では一定以上の評価を頂いております。
それをもっと色々な方にお伝え出来ますよう弊社としても情報発信をしていきます!ご自身の職場、家などには?とお考えの方は下記にお問合せのリンクを張っておきますのでお気軽に連絡ください。
最後に
市場には様々な形(生成方法など)次亜塩素酸水・電解水生成装置が出回っております。そしてそれは全てが全て安全かというとそうではありません。
実際、独立行政法人 製品評価技術基盤機構(nite) でも新型コロナウイルスに対する有効性テストと銘打って試験・結果公表しておりますが
あくまで有効性のテストであって、使う“人”の安全性などは一切考慮されておりません。(実際安全性は評価基準でないと記載されております。)
なので皆様に知っていて欲しいことは必ずしも有効性と安全性は“イコール”ではない場合が多いということです。
(“200ppmの次亜塩素酸水が~や次亜塩素酸ナトリウム500ppm”は使用者に手袋などの使用が推奨されているので安全ではない。)
弊社は「安心という価値観をあなたに。」をモットーに業務にあたっております。使う人の安全と有効性と更には環境をもイコールになるものこそが安心して使えるものと自負しております。
洗濯に関してもいくら汚れが落ちるからと強い洗剤を使い、洗剤の強く残る排水を続けていては衣類に残っていたら。。。環境は。。。と考え、安心に繋がらないと思います。
まず自身の行動、選択から始まり、環境にまで配慮出来て初めて“安心”に繋がっていくのだと筆者は考えております。まずは日常生活における、洗濯方法から変えてみませんか?
この記事をお読みいただいた方々が少しでも「電解水」に興味を持っていただけたら幸いです。