電解水の取説コラム

電解水とは?食品用・掃除用の種類から、業務用・家庭用などメリット・デメリットを大公開!

2022年06月14日

「電解水」という言葉を最近はよく耳にすることが多くなりました。しかし「電解水」が実際どういうもので、どのように使うかを知っている方は多くないかと思います。

今回の記事では、よくお問い合わせを頂く 電解水の種類や業務用・家庭用の電解水の違い、皆様が気になるメリット・デメリットについて説明します。

「電解水」について今すぐ相談したい方は下記からお問い合わせください。

電解水とは?

「電解水」とはその名の通り「電気分解した水」を指します。しかしただ水を分解しているだけではなく、「塩」と「水」を「電気分解」することにより生まれる安心で安全な水それが「電解水」です。

電気分解することにより大まかに2種類の効果の異なる「水」が生成されます。効果の違いから用途は異なりますが、同じ生成方法で生成された「電解水」となります。

生成された水は薬品などを加える必要もなくそのまま使用でき、基本的には「水」なので幅広く日常的な清掃作業に対応し、「普段使い」ができます。この使い勝手の良さが電解水の特長です。

電解水の種類

電解水には先に挙げた通り大まかに2種類の効果の違う水があります。

  • 「洗浄力」を持ったアルカリ性電解水
  • 「除菌力」・「消臭力」を持った酸性電解水(次亜塩素酸水)

電解水の生成方法や濃度(ppm)、水素イオン指数(ph)などによってさらに細分化され食品類に使用される電解水や掃除用電解水などに分かれます。

食品類に使用される電解水

食品類に使用される電解水は、皆様も一度は耳にした事があるものが多いのではないでしょうか?

呼称としては違うものがありますが、同一のものである場合が多いです。それは、電解水自体が細かい定義があまりない物なので、先述した 「電気分解した水」 であることの条件に合致していれば電解水といえます。

その性質をうまく活かし食品類に転用しているものが多々あります。直接体に取り入れるものであったり、作業のひと手間としての使用であったりと様々でそれぞれの効能、効果で知られているものを紹介いたします。

アルカリイオン水

飲用適の水を電気分解したもので効果効能としては飲用することで胃腸症状の改善に有効であるとされています。古くは1966年に当時の薬事法で効果が認められており、普及につながりました。

あくまでアルカリイオン水の飲用範囲は薬機等法でpH9〜10と規定されており、それ以上のphのものについては飲用には不適とされておりメーカーによっては「還元水(かんげんすい)」と呼ばれているものもあります。

アルカリ性電解水とは呼称が違うだけで同じものと考えて良いとされています。しかしアルカリイオン水と還元水は基本的には飲用のもののみの分類で、弊社が扱っているアルカリ性電解水は飲用ではありません。

酸性電解水

酸性電解水は飲用には不適とされていますが、他の使い方で重宝されているようです。

  • 天ぷらの衣をとく水に加えることで天ぷらがカラっと揚がる
  • うどんやそうめん、中華麺などのかんすいを使ったものを茹でる際に使うとコシが生まれる
  • 卵を茹でる時に使用すると殻が剥きやすい

などなど多岐にわたって利用されているようです。

除菌用の電解水

アルコールの除菌力に目が向きがちではありますが除菌においてはアルコールよりも効果があるとされている部分が多いのも特徴です。

微酸性電解水は「次亜塩素酸」を多く含むことにより低い濃度(ppm)でアルコール、塩素系漂白剤よりも早く除菌が出来ます。さらにはアルコールが効きにくいとされるノンエンベロープウイルスにも効果があり、親水性が高く濡れている面にも使用可能です。

掃除用電解水

皆さんは汚れにはそれぞれ酸性の汚れとアルカリ性の汚れがあることをご存知でしょうか?例えば

  • 酸性の汚れ
     →油汚れ・手あか・湯あか・皮脂・生ごみの腐敗臭など
  • アルカリ性の汚れ
     →水あか・尿汚れ・尿石・石鹸カス・電気ポット内部の汚れなど

以上のように分けられます。

洗浄力の高いアルカリ性電解水だけでなくどちらも性質をうまく活用することで電解水は掃除・清掃にも使用できます!

強酸性電解水

有効塩素濃度20~60ppm、ph2.7以下の電解水を強酸性電解水といい、生成器によりますが薬事認可申請が行われ、「手指洗浄消毒」、「内視鏡洗浄消毒」が認可され、2002年には「強酸性次亜塩素酸水」として食品添加物にも指定されました。

有機物に弱いという性質上、事前にアルカリ性電解水で掃除、その後除菌として使用されることが多いです。

アルカリ性電解水

ph8以上のものをアルカリ性と言いますが洗浄力はphが高いほど効果を発揮します。市販などで売られているアルカリ性電解水なども微妙な差はありますが大体ph11~12の物が多いようです。

洗剤を使うわけでも界面活性剤が入っているわけでもないので危険が少なく、2度拭きが要らない為、業務用が多かった市場から最近では一般家庭向けに様々なメーカーが販売をしています。

電解水の家庭用と業務用の違いって?

よく質問される事柄ですが、簡単に言いますと水素イオン指数(ph)の違いです。

例えば酸性電解水は電解質(電気分解するための補助素材:Ex 塩・塩酸など)が必要になってくるため生成器本体が無いと生成できません。販売しているボトルタイプの物も消費期限が決まっています。

アルカリ性電解水はph11~12程度のものが多く、業務用又は業務用水準になるとph12.5~13のものもあります。アルカリ性電解水の濃度が0.1違うだけでも大きく洗浄力が上がりますので使用するならば業務用水準のものをお勧めします。

しかしどちらも元々は水なので開封後長期間置いておくなどしてしまうと、成分が中性に戻っている場合などもあるので注意が必要です。

電解水の家庭用ってどんなもの?

家庭用は先述したボトルタイプ又はバロンボックス(箱型のタンクタイプ)の物が主流で300ml程度から10~20Lタイプの物があります。

アルカリ性電解水、酸性電解水ともに販売はされていますが品質など明確な基準が無い為、最低限以下の情報は確認しておくべきです。買ったはいいけど効力が無い!なんてことも多々あるようです。

  • 消費期限(生成日含)
  • 成分
  • 有効塩素濃度(ppm)
  • 水素イオン指数(ph)

ph値

比較的簡単に生成できるため酸性電解水なら微酸性・弱酸性・強酸性問わず市場にはあり、アルカリ性電解水もph11~12にものは多く流通しています。

しかし最近では強酸性電解水(ph2.7以下)や強アルカリ性電解水(ph13近いもの)も業務用水準で販売されています。業務用のものはやはり落ちであったり除菌力は高い物が多いとされています。

しかし最低限必要な情報が本体に書かれていないものも多くあり購入にあたっては注意が必要な点とそこまできつくない汚れなどの場合はL単価の高い物でなくてもよいかと思います。

電解水でお掃除するのにぴったりな場所は?

電解水の清掃でオススメな場所は電子機器類など水が苦手なところを除いたほぼすべての場所に使用可能です。例えば、皆さんが大掃除などを行う際に清掃するほぼすべての場所で使用できるといっても過言ではありません!
弊社の大掃除でも電解水は大活躍しております♪

その中でも日常生活で清掃をする上で役立つ

  • 部屋(フローリング)
  • 家具(テーブルなど)
  • キッチン回り(油汚れなど)
  • 家電(エアコン)
  • お風呂場(湯あか・水あかなど)

などの清掃の方法をご紹介すると共に、アルカリ性だけでない、酸性電解水の清掃時の活用方法もご紹介させて頂きます!!

部屋(フローリング)

フローリング清掃にはフロアワイパーにアルカリ性電解水を含んだ布をつけ(スプレーでも可)普段と同じように拭き掃除するだけです。洗剤のように白く残ったりしないので二度拭きはいりません。もちろん雑巾に浸しての拭き掃除もできます。

しかし無垢材の床ですと跡が残る場合ある事と、あまり濃度の高い(ph13近く)アルカリ性電解水で拭くとワックスが弱まる可能性があります。

家具(テーブル)

こちらもフローリングと同じく無垢材以外の物でしたら基本的に拭き上げ掃除でOKです。清掃の基本としていくら汚れが落ちるからと言っても事前に目に見える範囲の大きな汚れ(有機物)は取っておくことで効果をより実感できます。

酸性の汚れである手あか、食べこぼしなどに強いのでこちらも二度拭き要らずです。汚れは1度で取り、仕上げに酸性電解水を使い拭きあげれば除菌もできます。

キッチン回り(油汚れなど)

おそらく一番洗浄能力を実感できるお掃除場所がキッチン回り(油汚れ)です!
アルカリ性電解水は油分やたんぱく質を分解する作用があるので油汚れの清掃にピッタリ!!

スプレーなどに入れて吹きかけ5分から10分放置しアルカリ性電解水を含んだタオルなどで拭きあげれば完了です。 冷えて固まった油汚れなどの頑固な汚れの場合はキッチンペーパーなどに染み込ませて張り付けるように使用する又は、固まった場所を温めてからアルカリ性電解水を吹きかけると取れやすくなります。

シンクの水あかなどはアルカリ性の汚れになります。ここで使えるのが酸性電解水です!水あかや石鹸カス、電気ポット内部の汚れはアルカリ性ですのでスプレーで吹きかけるまたは水自体を溜めて擦ってあげることで落ちやすくなります。

家電(エアコン)

エアコンの洗浄にも重宝されており、フィルターなどはこびりつきの強い汚れであることが多いです。そんな時にフィルターを水洗いしその後アルカリ性電解水をかけおいて置き仕上げに酸性電解水を満遍なく吹きかけタオルドライなどで乾燥させて完了です。

お風呂場(湯あか・水あかなど)

アルコールと違い水と親水性の高い電解水ならではの掃除場所がお風呂掃除です。お風呂でよく出る湯あかは酸性の汚れ、水あかはアルカリ性の汚れなのでどちらも直接スプレーで吹きかけて5分程放置し吹き上げる又は柔らかいスポンジで擦ることで簡単に清掃出来ます!

一通り清掃がすんだら最後に酸性電解水を天井などにもスプレーする事でカビの発生を抑制できるので清潔なお風呂場を維持できます。

電解水のメリット・デメリットについて

ここまでで電解水の使いやすさや効力はお分かりいただけたと思います。しかしそんな電解水も万能ではありません。もちろん他の除菌剤・除菌水などと同じようにメリット・デメリットがあります。

ここからは二つの効力を持つ「電解水」を酸性電解水のメリット・デメリット、アルカリ性電解水のメリット・デメリットに分けて紹介していきます。

電解水のメリットについて

今注目されている電解水にはメリットが多くあります。それぞれの特性を踏まえて酸性、アルカリ性のメリットを挙げていきたいと思います。

酸性電解水のメリット

  • 低い濃度で様々な菌類、ウイルスに対応できる
  • アルコールでは除菌できないノンエンベロープウイルスにも効果が期待できる
  • 有機物に触れることで水に戻る性質があるので安全性が高い
  • 消臭効果も期待できるので室内、車内など場所を問わず使用できる(※一部例外有詳細はデメリット欄)

アルカリ性電解水のメリット

  • 元々水からできているので安全性が高い
  • 二度拭き不要
  • ph12~13の物は除菌にも有効
  • 酸性の汚れに強い
  • 泡立たない為、清掃にかかる時間の時短が可能
  • 排水溝に流すことで排水溝内の油汚れの除去にも期待できる(Ex.グリストラップなど)

電解水のデメリット

いくら万能とはいってもメリットが存在する分デメリットも少なからずございます。酸性、アルカリ性それぞれのデメリットをわかりやすく挙げていきます。

酸性電解水のデメリット

  • 性質上、あまりにも汚れている場所では効果が出ない(事前に有機物の除去が必要)
  • 紫外線、高温に弱い為汲み置き・作り置きには不向き
  • 化学物質過敏症の方には使用しにくい

アルカリ性電解水のデメリット

  • 掃除をしても泡立ちが無いので洗剤などより洗えている実感が湧きにくい
  • 元が水なので電子機器などへの使用には注意が必要(直接噴霧ではなく布にかけて使用など)
  • 無垢材やアルミニウム、皮革などの使用できない物もある
  • ワックスなどを落とす可能性がある

結局オススメの電解水は何?

比較的製造が容易だからこそ今、市場には色々なメーカーから出ている様々な電解水商品がございます。品質に間違いない物もあれば先述した成分などの表記が無い物、又は情報が欠けているものもあります。

あと流されがちなのが金額です。安かろう悪かろうという言葉があるように金額基準では決めてはいけないということです。

実際使用するにあたり、電解水の生成装置を作っていたり販売しているメーカーの商品が一番安全かつ効果が高いと思われます。そんな中で筆者がオススメする電解水は「酸性水プラスNANO」「TECHアルカリ性電解水」です!

酸性水プラスNANO

除菌と消臭どちらにも役立つ酸性電解水をお探しならこの商品です!

「酸性水プラスNANO」は、酸性電解水(次亜塩素酸水)に最近巷で話題になっているナノサイズの超微細な泡「ファインバブル」を加えた酸性電解水です!

酸性電解水は単品でも優れた除菌・消臭効果が期待できる商品ですが、「ファインバブル」を加えることにより、さらに隅々の今まで入りきれていなかった極小の隙間にまで浸透し様々な菌・ウイルスに届きます!

製造日より60日以内、開封後30日以内の使い切り推奨ですが日々の清掃をこちらで済ますことにより、使用者様の手荒れの軽減や、お子さん・ペットがいても気にしないで使用できる安心してお使いいただける商品です!

酸性水プラスNANOの詳細は上記バナーをクリック!

TECHアルカリ性電解水

アルカリ性電解水をお探しなら小さいボトルではありませんが「TECHアルカリ性電解水」をオススメいたします!

業務用水準のph13.2(±0.2)という濃度で充填されており、使用する汚れなどに応じて希釈をして使えるので幅広い汚れに対応できます。(10倍の希釈でphがおおよそ1.0下がります。)

洗浄・除菌・消臭・脱臭・帯電防止効果も期待ができ、様々な場面で活躍間違い無し!
安全性も高く、人に優しく環境にも優しい洗浄剤です。

製品のSDSシートなどの詳細や詳しい使い方はバナーをクリック!

まとめ

最近では医療、農業、飲食店、コインランドリーなど様々な場所でその効力が認められ使用されるようになってまいりました。

SDGsが浸透し、各企業・各分野だけでなく各ご家庭でもその考えが広まってきており、減洗剤・減薬剤のイメージがついてきています。その中で安全性と環境にも優しい電解水が選ばれるようになってきたのではないでしょうか?

電解水は種類とメリット、デメリットを正しく理解することで上手に使用できます。ぜひ皆様もお役立てください!

最後に電解水についてまとめてみましょう。

  • 電解水は水や塩化ナトリウム水溶液(塩水)、又は塩酸が添加された水などを電気分解して生成されいくつかの種類に分かれる
  • 電解水は大きく2分類され、「除菌・消臭」の「酸性電解水」と「洗浄」の「アルカリ性電解水」とがある。
  • 飲用できるのはアルカリイオン水のみで、飲用される電解水と除菌・清掃に特化した電解水がある
  • 日常の生活において使用することで安全性も高く、様々な恩恵を受けることができる
  • おススメの電解水製品は酸性が「酸性水プラスNANO」アルカリ性が「TECHアルカリ性電解水」