電解水の取説コラム

今思うこと。

2020年07月03日

ユーザーの皆様、検討中の方々より今もお問合せをいただいております。

主に製品技術評価基盤機構(以下、Nite)の発表と、経産省・厚労省・消費者庁合同の発表との差異、安全性・有効性の部分のご意見・ご質問が多く、こたえられる範囲でお答え、そしてあくまで筆者自身の考えを述べていきたいと思います。

・安全性はなぜ立証されていないのか
A.今回Niteはあくまで「新型コロナウィルスに関しての有効性のみ」を評価したのであって安全性などの基準は評価対象外となっております。

それは「次亜塩素酸水」だけのことではなく、「界面活性剤」などに対してもです。

・実際有効性はあったんですか?
A.Niteの有効性判断では諸条件はありましたが有効と認められました。

1.かけ流しでの使用の際は35ppm以上推奨
2.物品の消毒での使用は80ppm以上推奨

とのことです。

最終報告とはしていますが、携わるものとしましては「取り決め」に不明な点が多く、条件も厳しいためここから弊社取り扱い品のメーカーも所属している「一般社団法人 日本電解水協会」でも今後、低濃度35ppm以下の条件でも有効性の検証を行うそうです。検証結果は7月中旬を予定。

「一般社団法人 日本電解水協会HP」

・実際どうやって使えばいいのでしょうか?
A.あくまでNiteが示した新型コロナウィルスに対してですが、かけ流しはその名の通りかけ流してご使用ください。その際20秒流して使う方法で効果ありとされています。

拭き上げでは80ppmといわれておりますので、弊社取り扱いの「@除菌」「@手洗い」は対応できておりません。

しかしこれはあくまで「新型コロナウィルス」の有効性の目的ですのでそのほかの幅広い菌・ウィルスの除菌はできますのでご安心ください!!

酸性電解水(次亜塩素酸水)はあくまで除菌目的のものであり、洗浄能力はございません。 手をハンドソープなどで泡立てていただき、洗い流すときに使用していただければと思います!

弊社としましては、安全で使いやすいものをということで2015年より行ってきました。

いざ実際このように条件化されるとそこに「使いやすさ」は存在するのでしょうか?

私自身も今回「拭き上げ」の掃除方法を試してみましたが、80ppmで「ヒタヒタ」で20秒を待って紙などで拭き取る

20秒待つことはいいのですが、そのあとの拭き上げに尋常じゃないくらいのペーパータオルを使うことはもちろん

なによりも水を撒いた時点ですでに刺激臭が…もちろん拭いても80ppmほどの濃度になってくると拭き上げ後の臭いも相当なものになります。

確かに有効性があるとはいっても、それは「日常性」があり「使いやすい」ものなのでしょうか?

次亜塩素酸水の長所であり短所である有機物と触れると水に戻ってしまうという点を踏まえても、濃度でどうにかしようとしている時点でおかしいと思うべきではないでしょうか?

手洗いの時もそうですが、石鹸・ハンドソープでの「洗浄」と仕上げの酸性電解水による「除菌」のセットを推奨しています。

物品に対してもまず目に見えるレベルの有機物(ゴミや汚れ)は取ってから拭き上げするのが一般的かと思います。 それは酸性電解水(次亜塩素酸水)に限らず、次亜塩素酸ナトリウム・アルコールであったとしても。です。

一番簡単なはずのものがこうも難しく表現されると使おうという気にはなれない方も多くいらっしゃると思います。

いざ実際その方法を試したのかも立証されないままでる発表、報道にどうか皆様流されないようご注意いただければと思います。

噴霧の安全性での話もよく取り上げられていますが、そのほとんどが

  • WHOが~
  • 塩素を使っているから~
  • 事故情報データバンクで~

などなどファクトシート通りの質問をいただきます。このことを踏まえてメディアの力が本当に強いことを考えさせられます。

「空間噴霧用の消毒剤」としての承認が得られた製品は存在しません。と発表されています。このことが最初に挙げたNiteと三省庁合同の差異です。

Niteは噴霧・手指消毒に関して有効性の確認はしていないとしっかりと明記しているはずなのですが

三省庁ではあたかも実験したうえでの回答のように明記。これはマイナスにとられかねない表現だと思います。

弊社もラットによる曝露実験などはあり、無人空間での実験などいろいろと資料自体は出ていますが、有害だとおっしゃる方が後を絶ちません。

今まで畜産業の方やアルコールで効かないウィルス対策に噴霧を行ってきた福祉施設、病院などが噴霧できなくなり大変困っていらっしゃるそうです。

これからの季節、食中毒や様々な面での衛生管理が必要になってくる時に、安全を守るための選択肢を奪われてしまいその代替案を出せずにいる状態です。

ラットじゃなく人間での…といわれたこともありますが、それは「人体実験」でしかないのでできるものではありません。

しかし、畜産業(主に牛・豚・鶏など)では噴霧は当たり前に行われていることであり効果があることも周知されています。

何年にもわたって実績を積み、そのことによる健康被害が出たという報告を見た、聞いたことがある人はいますでしょうか?

あればぜひ教えていただきたいものです。
ラットと人間は違う。その通りのことだと思います。しかしながら、実験でラットを用いた理由はラットの細胞はヒト細胞よりも小さく、変化に弱い生き物だからこそ、そのラットの実験結果を人に当てはめた場合の影響を考え各メーカーは安全性としています。

ぜひ色々な場面で使われている電解型の次亜塩素酸水を(酸性電解水)を改めて知っていただきたいです。

余談ですが、最初から政府推奨とされているアルコールと次亜塩素酸ナトリウムは一体だれが評価したのでしょうか。
それこそエビデンスはどこから?お持ちの方はぜひご連絡ください!

論文などの資料はリンクにですと時間を要するため以下検索いただけるとお読みになれると思いますのでどうぞ

  • 霧状電解水を用いた空気浄化技術
  • 保育園、福祉施設における新型インフルエンザの感染拡大の抑制について
  • 新型インフルエンザを含む脅威感染症対策としての弱酸性次亜塩素酸水噴霧による救急車内の感染経路遮断の検討
  • 畜舎空気中微生物の低減化に対する取り組み
  • 次亜塩素酸水による手洗いをめぐる国会における質問主意書と答弁書に関する見解

などを検索いただければと思います。

色々なお金などの動きも重要なのかもしれませんが、まず何よりも今を精一杯生きている方々のことも考えて、なによりも

誰でも 安全に 安心して 使用できる

ものの適正な評価を今一度考えてもらえたらと思います。
乱文長文申し訳ありませんでした。

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