電解水の取説コラム

電解水の種類とは?

2021年02月16日

また最近電解水の商品も色々と増え、どういうものかわからないという質問を頂くことが多くなりました。

一般的にいう「電解水」は読んで字のごとく「電」気分「解」し「水」なのですが、イメージだとこうなります。↓

二室型電解槽

この上の図でいうと、真ん中の隔膜があることにより「酸性電解水」と「アルカリ性電解水」に分けられています。二室型電解槽と呼ばれるもので主に「強酸性電解水」と「弱酸性電解水」の生成時に使用されます。

弊社で人気の@除菌330PREMIUM(旧名称:@除菌PREMIUM 手・洗う)は上記の図と違い、真ん中の隔膜がない一室型電解槽で主に「微酸性電解水」の生成に使用されます。

上記の電解方法の他に弊社も取り扱いのある三室型電解槽などもあります。

三室型電解槽

三室型の利点は生成室内に塩の成分が入ることがないのでなんと洗濯が可能になった電解水なんです!
塩の成分があると洋服の生地がダメになってしまうので基本的に一室型・二室型は洗濯はできません。

このように生成方法の水(食塩・塩酸含む)を電気分解したものが次亜塩素酸水という定義であり、当時の厚労省が命名しました。

弊社は他の生成方法などで作られた有象無象の次亜塩素酸水と混同されると困るので基本的には酸性電解水でお話しさせていただいております。

最近では次亜塩素酸ナトリウムと塩酸の二液混合型というものや粉末型・タブレット型というものも見受けられますが、食品添加物指定の次亜塩素酸水というものではありません。

次亜塩素酸水という名前は先に述べたように厚労省が取り決めたものであり、実際は「酸性電解水」が食品添加物指定の「次亜塩素酸水」だということを理解いただければと思います。

なのでたしかにphや塩素濃度が一緒であるならば生成方法問わずに「同じ(成分の)水」と言えるので一般の方は混同してしまったりするのかと思います。

しかし「同じ(成分の)水」ではあっても食品添加物指定ではなく、あくまで“同じ成分”なだけなので食品添加物指定にはなっていません。※食品添加物指定は生成方法も指定されています。

書いてある通りいろいろな社団法人などが出ておりますがこれは恐らく電解水とその他の次亜塩素酸水(二液混合型・粉末型など)を同義ということにして食品添加物の指定を受けたいのでは?と思います。(あくまで筆者の考えですが)

「同じ」だと思うならば使用してもいいかとは思いますが、自己基準を設けて考えていただく方が安心かと思います。

基準がまだまだ曖昧なもので、もう少しはっきりとしたものがあれば消費者の方も迷わなくて済むと思うのですが、なかなかそこにメスが入らないので扱っている弊社などの代理店ももやもやしているのが現状です。

酸性電解水(次亜塩素酸水)は上記のように電気分解の仕方(室数)や元の溶液により変わります。
一般的なもので

オーソドックスな強酸性・弱酸性・微酸性ご存じの方も多いと思いますが、

電解水には中性域の「中性次亜塩素酸水」や「電解次亜水」というものもあり、「中性次亜塩素酸水」はよく知られているところで歯科医院などで変わった味の水でうがいするときがありませんか?

あの水が「中性次亜塩素酸水」である場合が多いです。口腔内の消毒として使用されています。

「電解次亜水」は1室型で濃度にもよりますが食塩のみを電気分解した場合に生成されます。最近大手家電メーカーさんから発売されたものもこれにあたります。塩水を電気分解しているので中性よりのph8.5あたりになります。

塩水を媒体として使用しないものも一時期増えましたが、水道水で電気分解のみを行うとアルカリに大きく傾くので、よくいう「塩素系漂白剤」の成分となる場合が多いです。

たしかに除菌力などはありますがあくまで酸性でなくアルカリ性、それもph10を超えてくるアルカリ性電解水となる場合もありますので使用する場合すこし注意が必要になります。

さらにここと別で電気分解でない、粉末型・2液混合型がはいってきますので扱っている業者ならまだしももう訳が分からなくなって当然かと思います。

確認すべき点としては

  • 食品添加物の殺菌料として認められている次亜塩素酸水は電気分解方式の物のみ!同じ(成分の)水だからと言って食添で認められていますのような表記はデマです。
  • 電気分解していたとしても電気分解後のppm(濃度)とph値はしっかりと確認するべき(ph7以下は酸性・7以上はアルカリ性くらいの認識でOK)
  • メーカーなどの説明を聞いたうえで使用方法の判断をすべきかと思います。販売店(販売代理店)が独自で行っている試験結果を2.3点ちゃんと出せるかなど聞いた方がいいです。
  • 電解水の説明で「消毒」「滅菌」「〇〇ウィルスに効く!」などの表記をWeb上でしていたり対面時にガンガン言ってくる方はおそらく除菌や感染症対策において無知な方なので警戒すべきです。

以上4点は確認しておいて損はしない…というよりも聞いておかなければいけないところです。

同じ製法で云々やボトルに詰まっている状態なのに食添OKなので野菜に使えますなど言うようでしたら完全にアウトなので使わない方がいいです。

細かい分類などは弊社も賛助会員でもあります、下記一般社団法人日本電解水協会HPの酸性電解水とは?をご覧ください。

よくいう空間除菌・空間噴霧に適しているのは微酸性電解水(ph5~6.5)です。次亜塩素酸の含有率が一番高いのが微酸性域で一番除菌・消臭のイメージを実感していただけると思います。

クジラのグラフ

上記の山なりの線が次亜塩素酸の存在比率なので微酸性が一番生成しやすく使いやすいかと思います。

ph7.5を超えると40パーセント前後しか存在していないので微酸性域と比べると除菌の効力は間違いなく落ちます。しかし物品の除菌などでは十分活躍するものかと思います。

〇〇秒待って拭く、ではなく、どのph域でも一定方向からの2度拭きをして頂ければ十分効果を発揮いたします。

あ、あと弊社はアルコールの取り扱いもありますが、メーカーさんから聞いたところによるとアルコールであっても揮発するまで30秒から1分濡れている状態でないと除菌できないようです。

商業施設や店頭に置いてあるアルコールスプレーを少しだけかけて手もみして終わりという形で感染症対策出来ていると思っていませんか?

実際手もみであろうと30秒は手もみできている量でないと適切ではないそうです。その情報をメディアであったりが前面に伝えていないからこそなかなか減らない陽性者数のまま来てしまっているのではないのでしょうか?

今後数年、ということではなくここから先は今の衛生管理の基準はなくなっていかないと思います。マスクはわかりませんが、店頭での手指の消毒は当たり前に残っていき、感染症対策として衛生管理は高い水準のままかと思います。

コロナだからということではなく、衛生管理のレベルは高くて悪いことはないのでスタンダードとなってここから先もさらに続いていくでしょう。

その時に信用のできる商品、商材を持っている企業と知り合っておいて問題はないと思います。

今必要ないと思うということはいつか必要になるかもしれないものであるということをどう捉えるかにもよりますが、思ったよりも“いつか”は近い所にあるのではないのでしょうか?

皆様も是非いつかの備えを早め早めにしていくことで安心・安全に繋がりますので、弊社でしたらもちろん迅速に対応いたしますし、身近な取り扱いがあるところをお調べになっておくことをおススメします!

電解水自体の質問も受け付けておりますし、機器の説明や用途の確認、アイミツもお声かけ下さい!
宜しくお願い致します!

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